船橋市・オーデンセ市姉妹都市提携30周年記念
第11回アンデルセン公園きりがみコンクール

受賞作品発表

きりがみコンクール

第11回を迎えた「アンデルセン公園きりがみコンクール」には、小学生以下の部894点、中学生の部408点、一般の部72点、応募総数1,374点の作品が寄せられました。たくさんのご応募をいただきまして、誠にありがとうございました。また、下記の審査員によって選出された全22点の作品には、アンデルセン公園きりがみ大賞をはじめ、各賞が贈られます。

特別審査員|駐日デンマーク王国大使
Peter Taksøe-Jensen(ピーター タクソ-イェンセン)
審査員長|漫画家、京都精華大学マンガ学部名誉教授、子ども美術館名誉館長
牧野圭一
審査員|イラストレーター、多摩美術大学教授
秋山 孝
審査員|造形作家、切り紙研究家
下中菜穂
ふうしゃがまわるよ。
アンデルセン公園きりがみ大賞

ふうしゃがまわるよ。
内屋敷 あい

はばたく白鳥
アンデルセン公園子ども美術館賞

はばたく白鳥
伊藤 星哉

あたたかい場所へ
デンマーク大使賞

あたたかい場所へ
笠井 美咲

響きあう心
オーデンセ市賞

響きあう心
原 秀子

外の世界に連れて行って…
アンデルセン博物館賞

外の世界に連れて行って…
牧野 百々花

王子を救ける
ティンダーボックス賞

王子を救ける
佐京 エクリ

投影
我が生涯の物語賞

投影
今関 伸枝

炎の中の二人
日本デンマーク協会賞

炎の中の二人
三浦 咲子

はだかのおうさま
船橋市長賞

はだかのおうさま
河井 育子

マッチ売りの少女
船橋市教育長賞

マッチ売りの少女
南 千鶴

“記憶の森”
一般の部|優秀賞

“記憶の森”
平出 弥生

とまどう人魚姫
一般の部|優良賞

とまどう人魚姫
佃 和子

あひるの子の旅
一般の部|優良賞

あひるの子の旅
梶永 有里

Hans Christian Andersen
一般の部|優良賞

Hans Christian Andersen
保科 麻寿美

ひょうほんの蝶
中学生の部|優秀賞

ひょうほんの蝶
𠮷成 響生

すずのへいたいの燃えるところ
中学生の部|優良賞

すずのへいたいの燃えるところ
越川 颯斗

身も心もすっからかん
中学生の部|優良賞

身も心もすっからかん
戸井 大智

森の中
中学生の部|優良賞

森の中
小柳 豊

やかれてるへいたい
小学生以下の部|優秀賞

やかれてるへいたい
伊藤 隼

人魚姫の海
小学生以下の部|優良賞

人魚姫の海
髙野 心暁

ぼくのパンツをはいた王さま
小学生以下の部|優良賞

ぼくのパンツをはいた王さま
古澤 拓弥

はだかになった王さま
小学生以下の部|優良賞

はだかになった王さま
門間 一武

アンデルセン公園きりがみ大賞

ふうしゃがまわるよ。

ふうしゃがまわるよ。

内屋敷 あい   (うちやしき あい)

松戸市立矢切小学校 / 小2  ( 千葉県松戸市 )

<審査員 講評>
ホログラム、オーロラ、キラキラなどのシートやラメのメタリック素材は、近年多くの柄や種類が周りに溢れ、子どもたちの興味を刺激する。以前はタブーだった作品への取り込みも、今や子どもの感性は素材を使いこなし、この大賞作品にとっても重要な要素となっている。現代のアンデルセン童話の世界は煌びやかなファンタジー性に溢れている。

アンデルセン公園子ども美術館賞

はばたく白鳥

はばたく白鳥

伊藤 星哉   (いとう せいや)

船橋市立高根台中学校 / 中2  ( 千葉県船橋市 )

<審査員 講評>
紙を四つ折りにして切り抜く技法は図柄が上下左右シンメトリーになり、概して装飾風に画面の安定感をもたらすが、動的な印象を強く与えるのがこの作品の特徴であろう。繊細な切り込みで翼を突出させ、今にも飛び立とうとする4羽の白鳥の表現は共に響きあい、羽ばたきの歌が聞こえてきそうだ。

デンマーク大使賞

あたたかい場所へ

あたたかい場所へ

笠井 美咲   (かさい みさき)

一般  ( 石川県金沢市 )

<デンマーク大使 講評>
色合いと構図が愛らしいです。場面としては寒いのですが、暖かいところへ向かう白鳥の力強い様子が気に入りました。
<審査員 講評>
ハンコを押したように綺麗に並べた白鳥の配置がこの作品を一番特徴づけている。寒色系の3段階の背景色に白鳥の白い薄紙の透けた重なりは静謐で美しい。雪もちらつく寒空に、暖かい場所を求めて飛び立つ白鳥の想いが作品から優しく伝わってくる。

オーデンセ市賞

響きあう心

響きあう心

原 秀子   (はら ひでこ)

一般  ( 神奈川県鎌倉市 )

<オーデンセ市 講評>
とても高度な美しい視覚的表現。画面全体が花で埋められたこの作品はこの童話の主題とその中心となる皇帝の庭を視覚的に巧みに示す。
<審査員 講評>
時間をかけた細かい装飾の背景は彩度の扱いが美しく、完成度が高い。レイヤーのように下層から上層へ順番に貼られた画面からは、計算された制作過程が見て取れる。皇帝を下部に据えた構図も簡潔で、作者の意図が明確に伝わってくる。

アンデルセン博物館賞

外の世界に連れて行って…

外の世界に連れて行って…

牧野 百々花   (まきの ももか)

船橋市立高根台中学校 / 中2  ( 千葉県船橋市 )

<アンデルセン博物館 講評>
アンデルセンの童話から様々な登場物のとても美しい色彩の饗宴。色彩が織りなす遊びが視覚的にとても新鮮である。
<審査員 講評>
千代紙だけによる、今までにない新鮮な作風である。一般的に千代紙の強い柄に形が負けてしまうことが多いが、黒の台紙が形を強調し、絢爛な色彩が全体で響き合う。中でも中央のシンメトリーに切り抜かれた親指姫は切り紙の魅力をしっかりと残し、作品の中心的な役割を果たしている。

ティンダーボックス賞

王子を救ける

王子を救ける

佐京 エクリ   (さきょう えくり)

中央区立明石小学校 / 小2  ( 東京都中央区 )

<ティンダーボックス 講評>
この童話の全く印象的なシーンを選び、その一瞬を強調するために、まず、この切り絵のテーマを表すための巧妙な色彩の用い方。人魚姫と王子様の唇、また王子様の服の強い赤い色。また、それらを強調するために的確な背景を作ったこと。詩的な軽さの薄紫色の背景に美しい黄色の月が輝く。次に登場人物の構成の巧みさ。人魚姫はたくましい腕で王子様が溺れるのを助けます。跳ね上がる尻尾で、王子を助けるのに懸命な人魚姫の身体の生き生きとした動きと王子様のぐったりとした身体のコントラスト。また、王子の口から水が飛び出すという細かい描写が、人魚姫の懸命の努力の成果「王子を救う」というこの作品のテーマがまさしく表現されています。
<審査員 講評>
今まで知っている人魚姫のイメージとは随分違うところが、子どもの発想らしく奇想天外で面白い。顔は小さく、腕は太く、逞しい人魚姫が瀕死の王子を懸命に救う。水を噴き上げる様子もポップ感強く、心憎い。ユーモラスな格好の組合せと卓越した配色センスは魅力的で、何とも可愛い。

我が生涯の物語賞

投影

投影

今関 伸枝   (いまぜき のぶえ)

一般  ( 埼玉県川口市 )

<アンデルセン賞委員会 講評>
脆くも面白い構図の表現で、兵隊とバレリーナの劇的な結末の童話を繊細に、かつ穏やかに描いています。
<審査員 講評>
炎と兵隊とバレリーナだけの「すずの兵隊」のモチーフを大胆に単純化、象徴化した作品。二人の片足どうしが合体した立ち姿は優しく、ロゴマークにでも使いたくなるような魅力がある。透明板とミラーシートという素材に切り紙を挟み込む技法は紙の裏まで投影し、新鮮で不思議な効果を生み出している。

日本デンマーク協会賞

炎の中の二人

炎の中の二人

三浦 咲子   (みうら さきこ)

一般  ( 大阪府泉大津市 )

<日本デンマーク協会 講評>
全体的に完成度が高く、構成、色彩とも優れている。
<審査員 講評>
主人公二人を襲う炎が画面を占め、大きな存在感を放っている。同系色で同じ形の3つの炎は表情を変えながら勢いづき、切り紙の特性を上手く生かした表現になっている。バレリーナの手足の表現や下層の紙質の選択など、ディテールに至る心遣いが好印象を与えている。

船橋市長賞

はだかのおうさま

はだかのおうさま

河井 育子   (かわい いくこ)

一般  ( 三重県桑名市 )

<審査員 講評>
大胆に正面に配した王様の存在感はダイナミックで、圧倒的だ。多様な種類の紙(包装紙など)を装飾的に生かし、巧みに切り抜く繊細さも素晴らしい。大胆さと緻密さ、この二つが同居したハイレベルな作品になっている。

船橋市教育長賞

マッチ売りの少女

マッチ売りの少女

南 千鶴   (みなみ ちづる)

船橋市立小室中学校 / 中2  ( 千葉県船橋市 )

<審査員 講評>
四つ折りの切り抜きは4分の1の狭い画面だが、広げた作品は街並み、人影、ツリー、動物などが登場し、画面全体に物語の世界が出現している。単純に切っているように見えてつじつまが合っているのが驚きだ。おそらく最後に仕上げた赤い炎は必然の流れとして出来上がったものだろう。

一般の部|優秀賞

“記憶の森”

“記憶の森”

平出 弥生   (ひらいで やよい)

一般  ( 東京都杉並区 )

<審査員 講評>
同じ登場物でも少しずつ表情を変えた細部の切り込みは高い技術力を感じさせる。また、重なりを利用しながら配置を決めていくやり方で完成度の高い作品に仕上がっている。失望感が色濃く占めるストーリーの中で、ひとときの希望の場面を表情豊かに表現している。

一般の部|優良賞

とまどう人魚姫

とまどう人魚姫

佃 和子   (つくだ かずこ)

一般  ( 千葉県船橋市 )

<審査員 講評>
情景やものの描写に重点を置かず、心の動きを形にしようとする表現はこれまでの切り紙にはなく新鮮だ。後ろ髪を引かれるような人魚姫の想いを四つ折りのつながりの形として巧みに表現している。情念、恋情、失意、見えないものを切り紙で可視化する試みに拍手したい。

一般の部|優良賞

あひるの子の旅

あひるの子の旅

梶永 有里   (かじなが ゆり)

一般  ( 千葉県船橋市 )

<審査員 講評>
紙を広げた時の繋がりがよく計算された典型的な四つ折りの切り紙である。卵から孵ったアヒルを真ん中に配し、そこから始まる物語が放射状に広がる。さらに未来へ飛び立とうとする白鳥で完結する構成は熟慮され、見応えがある。神経の行き届いた高度な細部の表現も作品のクオリティーを高めている。

一般の部|優良賞

Hans Christian Andersen

Hans Christian Andersen

保科 麻寿美   (ほしな ますみ)

一般  ( 神奈川県小田原市 )

<審査員 講評>
アンデルセンの顔のシルエットを使った単純なデザインだが、ジャバラ折りの技法により面白い効果が出ている。首の辺りの形がつながることによって、バネのように伸び縮みしているようにも見えるし、光と影、実像と虚像が水面に揺らぐ波紋のようにも見えてくる。アンデルセンの生涯を暗示しているのかもしれない。

中学生の部|優秀賞

ひょうほんの蝶

ひょうほんの蝶

𠮷成 響生   (よしなり ひびき)

船橋市立古和釜中学校 / 中1  ( 千葉県船橋市 )

<審査員 講評>
花嫁捜しの結末を大きく空けたスペース(余白)が物語っている。単純化され、斜め両角に配した構図は今までに見たことがない。丹念につくられた蝶は標本らしく異様にリアルで、窓枠の単純な花(花嫁)との対比が結婚への憧れを暗示しているように見える。

中学生の部|優良賞

すずのへいたいの燃えるところ

すずのへいたいの燃えるところ

越川 颯斗   (こしかわ はやと)

船橋市立豊富中学校 / 中3  ( 千葉県船橋市 )

<審査員 講評>
「印象」という言葉はこの作品のためにあるのだろうか。熱く燃えたぎる暖炉の中の情景は明確な形もなく、色彩と切り紙の破片で構成されている。ただ、見る者は時間の経過とともにそこに兵隊の顔や身体の残像がしだいに浮かび上がって来るのを発見するだろう。色彩や形の持つ力は見る者の想像力を掻き立て、物語のイメージを可視化していく。

中学生の部|優良賞

身も心もすっからかん

身も心もすっからかん

戸井 大智   (とい たいち)

アトリエnoLisun / 中1  ( 千葉県千葉市 )

<審査員 講評>
まず目を引くのは、3分の2はあるだろうと思われるすっぽり空いた空間。「すっからかん」の意味を持たせようとする意図が伝わってきて何ともユーモラス。顔のない王様はポーズのバランスから手足の処理まで本当に良くできている。ポップな配色センスも光っている。

中学生の部|優良賞

森の中

森の中

小柳 豊   (こやなぎ ゆたか)

船橋市立小室中学校 / 中1  ( 千葉県船橋市 )

<審査員 講評>
森の中で茂る葉っぱのイメージを多重折りで表現している。切って広げた時のイメージは万華鏡の世界にも近いように感じる。半透明なトレーシングペーパーの効果を全面に生かした作品は新しく、今までと違った印象を見る者に与える。

小学生以下の部|優秀賞

やかれてるへいたい

やかれてるへいたい

伊藤 隼   (いとう はやと)

松戸市立矢切小学校 / 小2  ( 千葉県松戸市 )

<審査員 講評>
童話「すずの兵隊」で強烈に受けた場面の印象がストレートに伝わってくる。焼かれていく片足の兵隊はもの(物質)と化し、錫が溶け始める瞬間を目の前で見ているようだ。背中にある炎は鋭角に尖り、幾何学的な三角形が連続して左右に広がる。オレンジ、赤、黒の数少ない色彩も演出効果を高めている。

小学生以下の部|優良賞

人魚姫の海

人魚姫の海

髙野 心暁   (たかの しぇあ)

稲敷市立あずま西小学校 / 小1  ( 茨城県稲敷市 )

<審査員 講評>
自然にハサミと紙が動いた軌跡が楽しい。形を作ろうと思うのではなく、切られた紙に導かれて素敵なストーリーが紡がれる。そんな切り紙の楽しさ、素晴らしさを教えてくれる作品。大人になっても大切にしたい制作の原点である。

小学生以下の部|優良賞

ぼくのパンツをはいた王さま

ぼくのパンツをはいた王さま

古澤 拓弥   (ふるさわ たくみ)

アトリエnoLisun / 小3  ( 千葉県市原市 )

<審査員 講評>
ユーモラスな裸の王様だが、僕のパンツというのが何とも面白い発想である。裸になってしまった王様に僕のパンツを貸してあげたかったのかな。そのパンツは予想外にデカく、王様って本当は小さく、小人の王様だったのかなと勝手に想像したくなる。架空の物語の王様と対話で生まれた楽しい作品。

小学生以下の部|優良賞

はだかになった王さま

はだかになった王さま

門間 一武   (もんま いちた)

牛久市立奥野小学校 / 小2  ( 茨城県牛久市 )

<審査員 講評>
この王様は太ってはいないが、大きなヒゲは王様の威厳を象徴し、ユーモラス。立ち姿も直線で切られ、現代彫刻のフォルムに通じるようなものを感じる。もう一人の赤いヒゲをした裸の人物との取り合わせがユニークで、リズミカルな独特な動きが面白い。

Peter Taksøe-Jensen

特別審査員
駐日デンマーク王国大使

Peter Taksøe-Jensen
(ピーター タクソ-イェンセン)

略歴:1986-1987 デンマーク法務省課長、1988-1989 デンマーク外務省課長、1989-1992 駐オーストリアデンマーク王国大使館一等書記官、1992-1995 デンマーク外務省安全保障政策課課長、1995-1999 欧州連合デンマーク政府代表部部長、1999 欧州連合デンマーク政府代表部参事官、1999-2003 デンマーク外務省法務局課長、2003-2008 デンマーク外務省法務局長、2008-2010 国連本部法務局次長、2010-2015 駐米デンマーク王国大使、2015-2019 駐インドデンマーク王国大使(ブータン、モルディブ、スリランカ、ネパール兼任)2019年9月より現職
その他実績:1999-2008 EU法、EUの政策・交渉及びEUの手続きや技術的事項について講義、2002-2003 デンマーク文化省公文書保管法委員会委員、2004-2008 デンマーク法務省司法委員会委員、2000-2007 デンマーク政府赤十字委員会副委員長、2007-2008 デンマーク政府赤十字委員会委員長、2010-2015 米国デンマークビジネス・カウンシル会長、2010-2015 米国トレード・カウンシル会長、2015- 南アジアトレード・カウンシル会長、2016 「デンマーク外交と防衛政策の推移~デンマークの外交及び安全保障政策~」報告書統括、2016-2018 ハーグ常設仲裁裁判所(PCA)によりオーストラリア・東ティモール間の海洋境界線調停委員会委員長に任命
受章:ダンネブロ騎士勲章3等級(Knight 1st Class)

牧野圭一

審査員長
漫画家、京都精華大学マンガ学部名誉教授、子ども美術館名誉館長

牧野圭一

1937年、愛知県生まれ。漫画家。1966年、近藤日出造氏に師事。1976年から約15年間読売新聞に政治漫画を連載。京都精華大学マンガ学部学部長などを歴任。1967年第13回文芸春秋漫画賞受賞、イタリア国際漫画サロン「パオロ・エミリオ・タピアニ賞」、1979年トルコ漫画賞「セブル賞」、1984年イタリアアンコーナースポーツマンガ展「国務大臣賞」など数々の受賞歴がある。作品集として『牧野圭一漫画集』第1~5巻(マキノプロダクション)、養老孟司との対談『マンガをもっと読みなさい』(晃洋書房)、NHKラジオ講座テキスト『“感覚的”マンガ論』(NHK出版)など著書多数。現在、子ども美術館名誉館長、京都精華大学名誉教授、京都国際マンガミュージアム国際マンガ研究センター長、ユーモア発明クラブ会長、社団法人日本漫画家協会理事など。

秋山 孝

審査員
イラストレーター、多摩美術大学教授

秋山 孝

1952年、新潟県長岡市生まれ。イラストレーター、グラフィックデザイナー。多摩美術大学卒業。東京藝術大学大学院修了。多摩美術大学教授、秋山孝ポスター美術館長岡・館長。中国深圳イラストレーション協会終身名誉会長。自然保護ポスターでワルシャワ国際ポスタービエンナーレ・金賞、インド核実験反対のポスターでN.Y.フェスティバル・国連賞。フィンランド、メキシコ、イタリア、ウクライナ、中国、アメリカで国際ポスター展国際審査員として招聘される。著書に「Chinese Posters」(朝日新聞出版)他。

下中菜穂

審査員
造形作家、切り紙研究家

下中菜穂

千葉県生まれ。造形作家、もんきり研究家。東京造形大学講師。江戸時代の『紋きり遊び』を通して「かたち」に込められた祖先の暮らしぶりや精神を紹介。「文様を暮らしの中で楽しむ」文化、手仕事を現代に蘇らせるべく、出版やワークショップ、展覧会などで活動。中国の農村、東北の「きりこ」などもフィールドワークし、世界や日本の今も活きている切り紙の文化を研究。著書に『紋切り型』のシリーズ(エクスプランテ)、『こども文様ずかん』(平凡社)、『切り紙もんきり遊び かたちを贈る』(宝島社)など他多数。

船橋市・オーデンセ市姉妹都市提携30周年記念
第11回アンデルセン公園きりがみコンクール

「人魚姫」「裸の王様」などの童話で有名なデンマークの作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンが“切り紙”の名手だったことを知っていますか? 彼は子どもたちに童話を聞かせながらハサミを走らせ、ファンタジーあふれる素晴らしい作品を数多く残しました。紙とハサミがあれば、いつでもどこでも誰でも楽しめる“切り紙” 。あなたにしかつくれない「きりがみ」をお待ちしています。

第11回アンデルセン公園きりがみコンクール

募集について

テーマ

「アンデルセン童話」に関するもので、折り方や切り方を工夫し、創造的なもの

対象

子どもから子どもの心をもった大人まで

期間

2019年4月1日(月)〜2019年10月31日(木)<消印有効>

要項

当コンクールについて、詳しくは募集要項(PDF)をご覧ください。

募集要項 

<予定>

・アンデルセン公園きりがみ大賞:1点
副賞:デンマークへの旅「アンデルセンの足跡をたどる」1名様ご招待
・アンデルセン公園子ども美術館賞:1点
・デンマーク大使賞:1点
・オーデンセ市賞:1点
・アンデルセン博物館賞:1点
・ティンダーボックス賞:1点
・アンデルセン賞委員会賞:1点
・日本デンマーク協会賞:1点
・船橋市長賞:1点
・船橋市教育長賞:1点
・各部門賞
「一般の部、中学生の部、小学生以下の部」から各部門の、優秀賞:1点、優良賞:3点