実際に見てみよう!

CRAFT ZONE|クラフトゾーン
谷地にあり自然に囲まれている。大きな音を出しても、汚れてもいい。遊びのエネルギーいっぱいにものづくりを。

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木のアトリエ・入口
小さな屋根が2つかかっているのが入口。森の中の木こり小屋みたいなアトリエで、木でなにして遊ぼうか?
2
木のアトリエ・室内
上りたい木の階段、潜り込みたい小部屋、心地よいベンチ…みんな空間をつなぐ間具(まぐ)。どの板がなんの木かわかるかな?
3
木のアトリエ・左官壁とガラス
分厚い壁は光を通さない。ところが、よく見て!ところどころで光が射して、向こうが透けて見えている。
4
陶芸のアトリエ・入口
陶芸は本来、土の窯をつくって薪で焼いていた。その窯のイメージがあちこちに見えるアトリエは、左官の技と知恵の結集。
5
陶芸のアトリエ・室内
階段の一番上に立って見渡せば、あちこちにダイナミックでやわらかな曲線や曲面発見!どこに足場をかけて仕上げたのだろう?
6
陶芸のアトリエ・電気窯
各アトリエの備品はプロ仕様の本格派。最初からワンランク上のワークショップを目指して、実施設計に組み込まれていた。
7
染と織のアトリエ・展示棚
染と織の展示棚は、吊るす、広げる、立てる、置くと、どんな展示にも対応できる優れもの。木や陶芸の展示棚は分厚い無垢板。
8
園路から2階へ
アトリエ2Fは、ワンパク王国側の園路からも入れる展示スペース。作ったものの展示の他、ギャラリーとしても利用できる。
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アトリエをつなぐ廊下
雨の多い日本の家には必ず軒があった。アトリエの軒下は棟をつなぐ外廊下。床も左官仕上げ、柱足元周りや広場との境は洗い出し。
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創作広場
谷地を利用した火の広場、水の広場、畑は、各アトリエの創作活動と連動し、屋内外の活動が一体となるように配置されている。
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食のアトリエ・燻製窯
これも左官仕上げ。肉、魚、卵…燻製は美味しいけれど、ある時フクロウが棲んでいたって?燻製にならなくてよかった!
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大地の広場
谷地と谷地が出会う場所。ノビノビと開放感でいっぱい。広場のまん中にあるのは子ども美術館のシンボル、アンコウクレーン。
column

さまざまな重なり

かたち、素材、技術と様々な重なりがこの美術館をつくっている

重なりが豊かさに

パフォーマンスゾーンもクラフトゾーンも、それぞれ大きな屋根をかけて、その下で部屋を分けてもよかったのに、どちらも小さな屋根を重ね合わせて建物ができています(分舎式)。その方が、小さな子どもたちにとっては入りやすいし馴染みやすい。このような配慮が建物に優しさを醸し出しています。そして、何よりも「子どもたちのための、日本にたったひとつしかない美術館をつくろう」という目標に向かって、船橋市、設計、左官、家具など多種多様な職種の人たちが、熱い心を幾重にも重ねていったからこそ、優しい温かみのある豊かな建物になりました。