| Vol.1 室内で楽しめるシクラメン |
| 冬の寒い季節に咲く華やかな花が印象的な鉢花、シクラメン。花が少ない冬の季節に、室内の窓辺を彩るにはもってこいの鉢花です。シクラメンはもともと、地中海沿岸地方が原産のサクラソウ科の植物で、一般的に出回っているのはこれを園芸的に品種改良した園芸品種です。栽培の歴史は比較的新しく、19世紀頃から品種改良が始まりました。その後、品種の改良が進み、最近では色や形も多様化した、たくさんの品種が作られ、可憐で小さな花を咲かせる野生種からは、想像もつかないほど豪華な鉢花になりました。シクラメンは地中に球根を作り、これに養分を蓄えて生活する球根植物のため、上手に管理すれば、何年にもわたって開花を楽しめますが、原産地の気候からも想像がつくように、極度の暑さと寒さには弱いため、性質を理解した上で育ててみたい植物のひとつです。 |
![]() 上手に管理することによって 5月頃まで十分咲き続けます。 |
| 開花中の管理のポイントとして、特に重要なのは置き場所と水やり。シクラメンは日当たりを好むため、冬の間は室内の日当たりの良い窓辺が最適。水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと。特に暖房の効いた室内では乾燥しやすくなるため、水切れには要注意。水分不足では花芽が上がってこなくなり、更に、水切れを起こすと花茎や葉がだらしなく垂れてしまいます。また、週に1回程度、液体肥料を与えるのも忘れずに。なお、定期的に葉を外側に開き、球根の中央部に日光を当ててあげると、花芽の形成が良くなります。咲き終わった花がらや、枯れた葉を順次根元から取り除くのも、重要な管理のひとつといえます。4月、5月と暖かくなるにつれ、西日を避け、涼しい環境にしてあげると5月頃までは十分に咲き続けます。 |
| ひとシーズン咲き終わると、ついつい忘れがちになるシクラメンですが、本来は長年にわたって花を咲かせる球根植物の一種。来年も花を咲かせるため、夏越しにチャレンジしてみては。花が終わった株で、まず、最初に行わなければならないのは植え替え。古い鉢から株を丁寧に抜き取ります。根に詰まった土を落とし、あまり伸びすぎた根は軽く切り詰めます。一回り大きな鉢を用意して、黒土、もしくは赤玉土を基本として、腐葉土を3割程度混ぜた土に植え付けます。その際、注意しなければならないのは植え付ける深さ。植え替え前には土の中に埋まっていた球根の上部を、やや鉢土の表面から出して植え付けます。植え替えた株は十分に水やりをし、風通しの良い屋外で夏越しさせます。日なたでも十分夏越しできますが、葉焼けする場合もあるため、半日程度日が当たる場所が良いでしょう。水やりは鉢土の表面が完全に乾き、更に1日程度待ってから行います。その際、葉や球根には水をかけないように注意して。なお、花が終わってから夏までの間は、肥料は与えないようにします。また、梅雨時の水やりは特に慎重に。球根が湿っているときや、雨が予想される直前の水やりは球根を腐らせる大きな原因となるため、避けます。9月末頃、少しずつ涼しくなってきたら、液体肥料を再び与えはじめ、その後11月頃、日当たりが良く、暖かい室内に移して管理すれば、市販されている鉢植えよりやや遅れて、2月頃から、再び花を楽しむことができます。 シクラメンの植え替え
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