やってみよう!Gardening
Vol.5 冬を鮮やかに彩る花、プリムラ
 冬から春に咲く草花として人気のプリムラ。花が少ない季節に、花壇や鉢植えなど、様々な場面でよく見かけます。寒々しい風景の中で鮮やかに咲き続けるプリムラは、サクラソウ科の植物。日本でも自生が見られるサクラソウやユキワリソウ、クリンソウなどと同じ仲間に属します。現在、園芸的に用いられている主な品種はポリアンサやオブコニカ、ジュリアン、マラコイデスなどが中心。色の種類はポリアンサが特に多く赤、ピンク、白、黄、紫など。これらプリムラの園芸品種は、主に中国西部からヨーロッパの山地に分布する野生種をもとに、園芸的に作られた園芸品種で、もともと寒さが厳しい山地に生育しているため、寒さに強いのが特徴です。自生地では、何年にもわたって生育し続ける宿根草ですが、日本では夏の暑さに耐えられず、枯れてしまうことが多いため、主に一年草として扱われています。

プリムラポリアンサ。
プリムラの仲間では最も花が大きく、
花色も多い。

 プリムラの育て方
 もともとは春から夏にかけて開花する性質を持つプリムラですが、最近では品種の改良と栽培技術の発達により10月頃から出回るようになりました。開花株購入の際の、株選びのポイントは、葉を中心に株全体がしっかりしていて、緑の濃いもの、充実した蕾が多いものを選ぶようにします。ついつい花の数だけを見て株を選んでしまいがちですが、葉がしっかりしていないものは、株が弱っている場合が多く、このような株を購入してしまうと、次の花がなかなか咲かず、いつの間にか開花時期が終わってしまったということも。また、売られている株の中には鉢が株の割に小さすぎて、根が詰まっている場合もあるため、鉢底から根が出ているような場合は、一回り大きな鉢やプランターに植え替えるとよいでしょう。プリムラは日光を好むため、必ず日当たりのよい場所で育てます。また、寒さに強いプリムラですが、強い霜や雨などで、花や株全体が傷むこともあるため、霜や雨が当たりにくい軒下などで育てた方が、きれいな花をより長く楽しむことができます。開花中の水やりは、土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷりと。寒い季節なので、なるべく午前中に済ませるようにします。また、肥料は液体肥料を週に1回程度、水やりの代わりに与えると良いでしょう。
 来年も開花させるには

 開花を終えた株は、上手に育てていれば、株元から新しい葉がたくさん出てきます。この状態からの夏越しのポイントは植え替えと置き場所。開花を終えた5月頃に新しい土に植え替えます。用土は赤玉土を基本に、堆肥や腐葉土などの有機質を3割程度。更に、植え替えの際、株がいくつかに分かれているものは、株分けをするとよいでしょう。また、自生地では宿根草として何年も生き続けるプリムラの仲間ですが、日本の夏は大の苦手。暑さに対する抵抗性は品種によって様々で、一概には言えませんが、夏の間の置き場所は、とにかく涼しい環境に置くこと。一般の家庭では、朝日が2〜3時間程度当たり、風通しのよい場所が最も適しています。夏の間の水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと。肥料は与えなくても良いでしょう。徐々に涼しくなった10月頃から、日当たりのよい場所に移して、週に一回程度、液体肥料の施肥を再開すれば、市販の株より遅れて、暖かくなり始めた3月頃から、再び花を楽しむことができます。


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