やってみよう!Gardening
Vol.10 観葉植物としても知られる花、グスマニア
 野性的な細長い葉と、エキゾチックな花が特徴的なグスマニアの仲間はフロリダからブラジル、西インド諸島の熱帯雨林地方が原産。見た目からも多少想像がつきますが、パイナップルと同じ科に属します。原産地では他の樹木などに根を張って、着生状態で生活しています。日本に出回っている最も一般的な品種はグスマニア・マグニフィカで、これは、中央アメリカに分布するグスマニア・リングラタから作られた園芸品種。斑入りの品種もあり、葉が美しいため、観葉植物としても知られています。花のように見える赤や黄色に色づいたものは、花ではなく苞(ほう)。これは、花のすぐ下に出る葉の一種で、植物によって、あるものとないものがあります。実際の花は苞の更に内側につく、ごく小さいもので、あまり目立ちません。開花時期は夏を中心に不定期で、春や秋に開花することもあります。一度開花すると色づいた苞が3〜4ケ月見られるため、長く楽しめる鉢花のひとつです。

グスマニア・マグ二フィカ。
室内でも育てる観葉植物として人気。

 グスマニアの育て方
 もともとグスマニアの仲間は木漏れ日がさす程度の、熱帯雨林の下草として生えているため、冬の低温と夏の強光線が特に苦手な植物です。そのため、管理する上で特に注意することは、夏は直射日光の当たらない、明るい場所に置くこと。レースのカーテン越しに日がさす程度の、明るい窓辺が最適。水やりもこまめに行うようにします。特に夏場の水やりはたっぷりと行い、葉の付け根に常に水をためておくのがポイント。時々は屋外に出して葉水をかけるのも良いでしょう。また、冬は日の当たる窓辺に置き、やや乾かし気味に育てるようにします。冬の夜間、窓辺で特に気温が下がるようであれば、暖かい部屋の中央付近に移動させると良いでしょう。肥料は生育期の春から夏にかけて与え、1,500〜2,000倍程度に薄めた液体肥料を月1回程度。冬場は株も休んでいるため、即効性の液肥は与えない方が良いでしょう。 
 グスマニアの増やし方

 グスマニアの仲間は一度花が咲いたら、同じ株に再び花をつけることはありません。そのため、花が終わった後、葉の付け根付近から出てくる子株を、さし芽することによって株を維持します。子株は通常、一つの親株から2〜3株出てきます。さし芽に適した時期は6〜8月。これ以外の時期では、気温が足りないために発根できず、枯れてしまうことも。花が咲く時期が不定期のため、子株が出る時期も決まっておらず、秋になってから出てくることもありますが、このような場合は、そのまま翌年の6月頃まで待って、さし芽した方がよいでしょう。さし芽の方法はまず、葉の付け根から、ていねいに子株を外します。この際、この子株に根は付いていません。外した子株は、株元を十分に湿らした水苔で巻いてから、植え付けます。植え付ける用土は水苔が最適ですが、バークや軽石などでも良いようです。さし芽した子株は水を切らさないように注意して、直射日光の当たらない明るい室内で管理すれば、1〜2ヶ月ほどで発根します。

  子株を外し株元に
ミズゴケを巻く
植えつける

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