第10回
アンデルセン公園きりがみコンクール
受賞作品発表

きりがみコンクール

第10回を迎えた「アンデルセン公園きりがみコンクール」には、小学生以下の部1,239点、中学生の部784点、一般の部46点、応募総数2,069点の作品が寄せられました。たくさんのご応募をいただきまして、誠にありがとうございました。また、下記の審査員によって選出された全22点の作品には、アンデルセン公園きりがみ大賞をはじめ、各賞が贈られます。

特別審査委員|駐日デンマーク王国大使
Freddy Svane
審査委員長|漫画家
牧野圭一
審査委員|イラストレーター
秋山 孝
審査委員|造形作家
下中菜穂

アンデルセン公園きりがみ大賞

人魚姫

人魚姫

太田 有海   (おおた ゆうみ)

浦安市立日の出中学校 / 中1  ( 千葉県浦安市 )

<審査員 講評>
王子に心を寄せ、泡となって消えていく人魚姫。その姿を左右対称に配した切り紙の手法(一つ折り)は力強く、説得力があります。また、ネガとポジ(白と黒)の変換によるイリュージョン(錯覚)の効果はさらに想像力を刺激します。中学生ながらしっかりと切られ、切り紙の特性を十分に活かした表現力は大賞に相応しい。

アンデルセン公園子ども美術館賞

はだかの王さまがまっとの上をあるいているところ。

はだかの王さまがまっとの上をあるいているところ。

阿部 桜百   (あべ おと)

松戸市立六実小学校 / 小2  ( 千葉県松戸市 )

<審査員 講評>
はだかになった王様が微笑ましく、何とも可愛い。バランスの取れた顔かたち、大きなヒゲやつぶらな瞳の細かい所も良くできています。透けて見える紙素材の重なりが効果的で、単純な色面の組合せと暖色系中心の配色がとても美しく、現代抽象画を見るようです。

デンマーク大使賞

うぐいす

うぐいす

川村 洋子   (かわむら ようこ)

- / 一般  ( 千葉県船橋市 )

<デンマーク大使 講評>
とてもカラフルで、技術的、デザイン的にも優れています。アンデルセンの童話は私たちにカラフルな世界を見せてくれるので、この作品を選びました。
<審査員 講評>
自然の風合いを持つ和紙とメタリック調のカラフルなフォログラムシート。「森」のうぐいすと「機械仕掛け」のうぐいすの違いを対比するために使っている2つの素材が、とても綺麗で、効果的です。端正に切られた2羽のうぐいすの姿からは、それぞれ音色の異なる美しい鳥の鳴き声が聞こえてきそうです。

オーデンセ市賞

豆の上に寝たお姫さま

豆の上に寝たお姫さま

伊藤 直   (いとう なお)

船橋市立飯山満中学校 / 中3  ( 千葉県船橋市 )

<オーデンセ市 講評>
用いられた白と黒の2色のみでこの作品はとてもインパクトが強くまたコントラストにあふれています。垂直が画面のほとんどを占める構図はお姫様がとても高いところに寝ているということを強調します。さらに、この切り紙では白と黒の部分のバランスがとてもよく取れています。美しい作品です。
<審査員 講評>
一番上のお姫様を除き、幾重にも積み重ねられた布団の様子が一つ折り(左右対称)の手法で上手く表現されています。また、縦画面の中央に最上部に昇るための長い梯子を据えた点も効果的。白黒のモノトーンによる簡潔な作風は説得力があり、この作品の大きな魅力です。

オーデンセ市博物館賞

泡になった姫

泡になった姫

米井 透己   (よねい とうき)

船橋市立小室中学校 / 中3  ( 千葉県船橋市 )

<オーデンセ博物館 講評>
この作品は、一瞬の光景を簡潔な形で固定させた美しい視覚芸術的表現で、人間の本性の基にあるジレンマ、つまり自分が帰属する世界でない、彼方の魅惑的な世界で生きたいという果てしない望みをテーマにしています。アンデルセンの童話の根本をなすものは「憧憬、恋憧れること」への賞賛とでもいえるものです。自分の手の届かないものに憧れ、それには賠償が伴うのを覚悟で忘我の境地に達する、この瞬間がこの切り絵が紙の上に表しているものです。人魚姫の王子様への思慕の情が光となり、恋する人のために自分を犠牲にする覚悟が強い輝となります。そして青い背景に浮かび上がる切り抜かれた丸い形は鑑賞者に人魚姫が海水の泡となる瞬間を思わせます。そうです。美しい人魚姫の姿が粉々に無数の一片となり、溶けて波の泡となる一瞬です。しばらくすると姫の地球上の存在としての姿はなくなります。しかし、この切り絵の中で、アンデルセンの童話の中で展開するように、移り変わりで紡がれる人生の輪が無限に続きます。最後に視覚芸術的な画面構成の点から見ますと、この作品の上部三分の一には切り抜かれた黄色の紙で永遠の玉、または星でもあるかのようなものが輝いていますが、これは、これまで述べてきました人魚姫の憧憬の的である人間の世界でもあるでしょう。
<審査員 講評>
泡となって海の中へ沈んでいく人魚姫の情景は美しく、抒情感までも伝わってきます。夜空上方に浮かぶ大きめの星も具象形ではないため、見る者の想像を一層掻き立て、ファンタジー感が漂う。水色に透けて見える海や泡の表現、黄色に輝く夜空の星、単純で色数を抑えた配色の効果もこの作品の大きな魅力です。

ティンダーボックス賞

飛べ!!えんどうまめ

飛べ!!えんどうまめ

大野 泰我   (おおの たいが)

アトリエ noLisun / 年少  ( 千葉県八千代市 )

<ティンダーボックス 講評>
この作品は瞬間の動きをとらえた大変自由な、しかし簡潔なモチーフのみの組み合わせなので、見る者にとっては表現されている内容が分かりやすい作品です。大人にとっては、子供しかできない全く作為のない純粋さ、野生さとでもいいましょうか、それが鮮やかに作品を貫き、それはまことにうらやましい限りです。この作品の画面構成を見ますと、まず中央上の大きな緑のえんどう豆で作品の要がなんであるか紹介し、この兄弟全員で5個のえんどう豆たちは、周りを動きを表す赤い線で囲まれ、この線の不規則さがさらに動きに抑揚をつけ、どれだけ遠くへ飛べるか競争しあうエンドウ豆を表します。この動きはまた深い紺色の背景に浮かび上がる赤と緑の補色で強調され、全くインパクトの強い良くできた作品です。
<審査員 講評>
3歳の子が自由闊達に作っている様子を想像すると実に楽しい。5つのえんどう豆は大きさや形が不揃いで、それぞれ違った表情を見せます。穴あけパンチで目を開けたのもユーモラス。周りの弾けるような手描きの線との組合せは画面に伸びやかな印象を与え、えんどう豆が飛び出した瞬間が見事に表現されています。

我が生涯の物語賞(アンデルセン賞委員会賞)

再会

再会

花島 陽子   (はなしま ようこ)

- / 一般  ( 千葉県船橋市 )

<アンデルセン賞委員会 講評>
とても美しい作品です。悲しみに暮れる少女の物語を私たちに思い出させてくれます。祖母に手を差し伸べている様子がとても良く表現されています。
<審査員 講評>
物語終盤、続けざまに擦るマッチの光が今までにない手法で見事に表現されています。折って切り、花のような模様を幾重にも重ねた光の表現は、魅力的な切り紙の使い方をあらためて教えてくれます。大好きだったおばあちゃんと再会する場面に切り紙の象徴的な「光」が温かく添えられた。

Fyens Stiftstidende Pris(フユウエンズ・スチフツチーデンネ賞)

悲しい少女

悲しい少女

二瓶 太陽   (にへい たいよう)

八千代市立八千代台西中学校 / 中1  ( 千葉県八千代市 )

<フユウエンズ・スチフツチーデンネ 講評>
この作品の簡潔さに心惹かれます。しかしまた、重くのしかかってくる悲しみがモチーフにひしひしと表されています。このコントラストが鑑賞者の興味をひき、この絵の中の後ろにあるお話をもっと知りたいという気になります。
<審査員 講評>
単純な形と数少ない色彩。簡潔な表現はこの物語の悲しみの深さをストレートに伝え、まるで映画の一場面を切り取ったようです。奥行を感じる大小まばらな雪が深々と辺りを包み、マッチの先には仄かな明かりが灯る。もの悲しい少女の残像がいつまでも心に残る、情感あふれる作品です。

船橋市長賞

いつかきっと

いつかきっと

飯田 旭   (いいだ あさひ)

船橋市立飯山満南小学校 / 小6  ( 千葉県船橋市 )

<審査員 講評>
水面を思わせるマーブリング模様の紙で切り抜かれた親鳥の形。その中に雛のアヒルを黒いシルエットとして切り抜いているアイデアは素晴らしく、何とも可愛い。いじめられ、醜い自分の姿に涙するアヒルの悲しみと美しい白鳥を夢見る願いが画面から伝わってきます。模様紙で作った装飾的な波紋も全体の構成要素としてとても新鮮です。

船橋市教育長賞

こおったいけを歩くあひるの子

こおったいけを歩くあひるの子

佐藤 拓歩   (さとう たくほ)

船橋市立大穴小学校 / 小2  ( 千葉県船橋市 )

<審査員 講評>
ランダムに青い氷と白鳥が配置され、画家マティスの切り紙を思い起させます。不揃いでキラキラと輝いて見える氷の池に、重ねて切ったような白鳥を散りばめた光景は、美しい抽象画の世界を見るようで、とても魅力的です。

一般の部|優秀賞

目に入る真実と口から出るウソ

目に入る真実と口から出るウソ

門間 祥平   (もんま しょうへい)

- / 一般  ( 静岡県静岡市 )

<審査員 講評>
幾重にも刻まれた皺が紙面を埋め尽くす異様な顔。一つ折による、シンメトリーの大胆な作風がまず見る人の心を捉えます。眼球に映し出される裸の王様や嘘をつく舌など、細部に渡って作者なりのメッセージ性が色濃く反映され、画面から抜け出て迫ってくるようです。大胆、かつ繊細。強く印象に残る作品です。

一般の部|優良賞

成就

成就

石井 美智子   (いしい みちこ)

- / 一般  ( 千葉県船橋市 )

<審査員 講評>
多くの種類の材料を使ってコラージュにも似た手法で画面が構成されています。モチーフによって紙質や図柄、模様などを選別し、それぞれに工夫した技法が響きあう。細くカールした髪の毛、レースやフリルの衣装、中でもハートの存在感は異彩を放ち、表現の幅の広さを感じます。

一般の部|優良賞

いかさま仕立屋

いかさま仕立屋

安部 進   (あべ すすむ)

- / 一般  ( 千葉県船橋市 )

<審査員 講評>
各種紙素材を駆使し、細かい箇所まで愛着を持って丁寧につくった作品は、見る者も幸せな気分にさせます。「裸の王様」の作品がたくさんある中で、テーマとして仕立て屋に目をつけたのがおもしろい。王様を担ぎ上げ、ヒール役の憎々しい表情まで良くできています。

一般の部|優良賞

小さな悲嘆

小さな悲嘆

錦戸 久美子   (にしきど くみこ)

- / 一般  ( 東京都江戸川区 )

<審査員 講評>
切り慣れた非常に繊細な表現はこの作品の大きな特徴です。紙素材の選び方も作者のこだわりが感じられ、特にトレーシングペーパーの生かし方は秀逸。水面に映る親指姫の影は透けて見え、積層の効果がよく表れています。また、偶然に生じた糊の跡も作品に生気を与え、この物語の雰囲気を演出しています。

中学生の部|優秀賞

おやゆび姫の私生活

おやゆび姫の私生活

𠮷野 柚菜   (よしの ゆな)

船橋市立豊富中学校 / 中3  ( 千葉県船橋市 )

<審査員 講評>
和紙・千代紙・色上質紙・マスキングテープ・ラメなど材料への中学生の好みやこだわりが見て取れ、可愛いらしい作風になっています。また、ディテールへの作り込みが特徴で、ハサミの先に神経を入れて細密に切っている作者の姿が思い浮かぶようです。

中学生の部|優良賞

冬のマッチ

冬のマッチ

福田 隼大   (ふくだ はやた)

船橋市立古和釜中学校 / 中1  ( 千葉県船橋市 )

<審査員 講評>
2つのマッチ箱と3本のマッチと4つの線のみの構成。色彩も赤、白、黒と極力色数の少ない作品は、童話に流れるもの悲しい情感を暗示しているようです。制作するにあたって多くの要素を削ぎ落とすことの意味や大切さを教えてくれる、印象深い作品です。

中学生の部|優良賞

忍びよる悪魔

忍びよる悪魔

金森 由佳   (かなもり ゆうか)

浦安市立日の出中学校 / 中2  ( 千葉県浦安市 )

<審査員 講評>
全体の印象は文様風で、一つ折りの技法を使った他の作品にはない上下対称の作品。水面に映る鏡面のような効果が別世界であるかのような感覚を生み、新しさを感じます。また、補色関係の色の組合せや縦線を生かした構図もこの作品特有の雰囲気をつくり出しています。

中学生の部|優良賞

老婦人の願い

老婦人の願い

望月 真綾   (もちづき まあや)

船橋市立金杉台中学校 / 中3  ( 千葉県船橋市 )

<審査員 講評>
一見、教会のステンドグラスのような美しい色彩で、モダンな感じの印象を受けます。目を転じると、中央の靴は黒色で表現され、そのつま先からは怖い顔がのぞいています。「赤い靴」。呪われた少女の心を新しいスタイルで表現しているところが審査員の評価を得ました。

小学生以下の部|優秀賞

人魚姫のなかまたち

人魚姫のなかまたち

井原 大和   (いはら ひろと)

北園保育所 / 年長  ( 茨城県守谷市 )

<審査員 講評>
消えてゆく人魚姫の姿はそこにはなく、残った泡と海の生き物で構成されているのがおもしろい。また、ラフな着彩と丁寧に切り抜かれたフォルムの組合せもユニークで、新鮮な印象を与えています。6歳の子が図鑑を見ながら無心に切り取った作品とは驚きです。

小学生以下の部|優良賞

マッチウリの少女

マッチウリの少女

丸山 千沙都   (まるやま ちさと)

柏市立藤心小学校 / 小2  ( 千葉県柏市 )

<審査員 講評>
他の「マッチ売りの少女」の切り紙作品と違って、強いインパクトを放ち、ビビットな画面が印象的な作品。横向きの少女の圧倒的な存在感、壁紙調のコラージュ風な体やろうそく、雪とも雲ともつかぬユニークな形、ファッションピンクで不規則に縁取られた枠など、それらが不思議な化学反応を起こし、作品の一つの強烈なイメージとなって伝わってきます。

小学生以下の部|優良賞

おやゆびひめ

おやゆびひめ

田中 美羽   (たなか みう)

柏市立藤心小学校 / 小2  ( 千葉県柏市 )

<審査員 講評>
ツバメに乗った親指姫を真上から見下ろす構図は今までになく新鮮で、見る者を今にも飛んでいるような気分にさせます。大きな燕尾が飛んでいる方向を表わし、首に掛けたリボンのピーンと張った感じが、乗っている臨場感をさらに伝えます。単純化された背景と可愛い親指姫のコントラストがとても魅力的です。

小学生以下の部|優良賞

しずかな夜

しずかな夜

日髙 蒼唯   (ひだか あおい)

江戸川区立春江小学校 / 小2  ( 東京都江戸川区 )

<審査員 講評>
画面隅に浮かぶ不定形な形をしたお月様。キラキラと海面に映り込む四角い形。人魚姫の姿はなく、静かな景色が辺りを覆う。子どもが切り抜く世界は、抽象画を見るようで想像が膨らんでいきます。人魚姫の不安な気持ちを暗示したシンプルな色と形が、静かに記憶に残る作品です。

profile
Freddy Svane

特別審査委員|駐日デンマーク王国大使

Freddy Svane

1981年:コペンハーゲン大学卒業文学修士(歴史専攻)1982年:デンマーク外務省入省1988年:在ブリュッセル・デンマークEU代表部書記官1991年:デンマーク外務省課長1993年:在仏デンマーク大使館参事官(経済担当)1997年:デンマーク外務省部長2000年:デンマーク企業A.P.Møllerグループへ部長として外務省より出向2003年:デンマーク外務省通商貿易政策担当審議官2004年:デンマーク外務省トレード・カウンシル事務局長・大使2005年:駐日大使2008年:デンマーク農業理事会CEO2010年:デンマーク外務省EU/EPA担当大使2010年:駐インド大使(ブータン・スリランカ・モルディブ兼任)2015年8月より現職 家族:妻と子ども4人

牧野圭一

審査委員長|漫画家

牧野圭一

1937年、愛知県生まれ。漫画家。1966年、近藤日出造氏に師事。1976年から約15年間読売新聞に政治漫画を連載。京都精華大学マンガ学部学部長などを歴任。1967年第13回文芸春秋漫画賞受賞、イタリア国際漫画サロン「パオロ・エミリオ・タピアニ賞」、1979年トルコ漫画賞「セブル賞」、1984年イタリアアンコーナースポーツマンガ展「国務大臣賞」など数々の受賞歴がある。作品集として『牧野圭一漫画集』第1~5巻(マキノプロダクション)、養老孟司との対談『マンガをもっと読みなさい』(晃洋書房)、NHKラジオ講座テキスト『“感覚的”マンガ論』(NHK出版)など著書多数。現在、子ども美術館名誉館長、京都精華大学名誉教授、京都国際マンガミュージアム国際マンガ研究センター長、ユーモア発明クラブ会長、社団法人日本漫画家協会理事など。

秋山 孝

審査委員|イラストレーター

秋山 孝

1952年、新潟県長岡市生まれ。イラストレーター、グラフィックデザイナー。多摩美術大学卒業。東京藝術大学大学院修了。多摩美術大学教授、秋山孝ポスター美術館長岡・館長。中国深圳イラストレーション協会終身名誉会長。自然保護ポスターでワルシャワ国際ポスタービエンナーレ・金賞、インド核実験反対のポスターでN.Y.フェスティバル・国連賞。フィンランド、メキシコ、イタリア、ウクライナ、中国、アメリカで国際ポスター展国際審査員として招聘される。著書に「Chinese Posters」(朝日新聞出版)他。

下中菜穂

審査委員|造形作家

下中菜穂

千葉県生まれ。造形作家、もんきり研究家。東京造形大学講師。江戸時代の『紋きり遊び』を通して「かたち」に込められた祖先の暮らしぶりや精神を紹介。「文様を暮らしの中で楽しむ」文化、手仕事を現代に蘇らせるべく、出版やワークショップ、展覧会などで活動。中国の農村、東北の「きりこ」などもフィールドワークし、世界や日本の今も活きている切り紙の文化を研究。著書に『紋切り型』のシリーズ(エクスプランテ)、『こども文様ずかん』(平凡社)、『切り紙もんきり遊び かたちを贈る』(宝島社)など他多数。